カルトワインって何?
- peko

- 2023年2月22日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年4月22日


カルトワインは、ある種の喜びに満ちていて、それを味わうことでしか満たされない。
ほぼメーリングリストで完売し、誰もができる体験ではない→優越感を満たすもの。ということから、手に入れたい欲求を刺激し、価格がどんどん膨れ上がる。
アメリカ生まれの言葉だが、今では世界で使われる。しかしながら、ナパを中心としたアメリカワインに馴染み深い。

キング・オブ・カルトといえば、スクリーミング・イーグル
今ではメーリングリストに載るのに12年待ちと言われるスクリーミング・イーグルも、決してカルトを目指したわけではなく、ちょっとおいしいから高くして75ドルつけちゃった!っていう感じだった。それが、パーカーに認められ、需要が供給を遥かに上回り、手の届かないワインになってしまった。

・ナパ一の高級ぶどう畑のぶどうから造られるシュレーダー
・サンタバーバラの地でローヌ品種シラーから造られるシネクアノン
・MGMで映画の黄金時代を築き、コーン・エステートの創始者であるコーン氏の孫が引き継ぐスケアクロウ(オズの魔法使いに出てくるカカシ)
・日本人女性、直子さんがオーナーで娘のマヤさんが今はワインメーカーを務めるダラ・ヴァレのフラッグシップ"マヤ"
・今最も手に入りにくいとpekoが思っているゴースト・ホース
ここに挙げたのはほんの一部。カルトと言われるワインはたくさんある。


アメリカでは個人が直接気に入ったワイナリーからワインを購入する際、そのワイナリーのメーリングリストに登録する。ここからの購入は元々の価格で買えるが、カルトであるほど、メーリングリスト待ちという現象があり、希望者が多すぎてメーリングリストにすら入ることができない。
そのような人たちが手にいれる方法として、セカンダリーマーケットがある。
晴れて購入できた人が自身で消費せずに投資に回したワインを購入できるマーケットで、オークションや、一部のショップなどで元の価格より遥かに高く買うことになる。
日本などの正規インポーターが契約している場合は、少量だが入手できる可能性はある。

ワインメーカーが同じであれば、違うワインでも傾向が似ている。ただ、カルトワインを造るワインメーカー自身がすでにカルトなので、ワインは高額である。
また、セカンドラインを造っているワイナリーも多く、ちょっと畑の位置が違ったり、樽のロットが違ったり、ぶどうの木が若かったり・・と、全く違ったものではないので飲んでみるのも手である。

ロバート・パーカーはワインのみならず、偉大なワインメーカーの地位向上にも大いに貢献した。
例えば、pekoの敬愛するハイジ・バレットは、スクリーミング・イーグルの初代ワインメーカーであり、彼女の手がけるワインは次々とカルトとなり、パーカー100点ゲッターとして彼女自身がカルト的存在となっていった。
アメリカでは彼女のようなワインメーカー、コンサルタントは何人もいて、常に"誰が造ったか"が重要視されている。
数十年に渡り、ワイン業界に旋風を巻き起こしたロバート・パーカー。
果実味のしっかりした濃い赤ワインを愛し高評価してきたことで批判もあったけれど、それ以上に彼は誰にも忖度しない最大の消費者であり、ワインの売り上げ、知名度などワイン業界を押し上げた偉大な人物であったことに間違いはない。
ただ単にワインを愛し、自分のおいしいと思ったワインに点数をつけた・・根本はピュアなワイン愛だったんだな とふと思うpekoでした。
