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世界のワイン業界ニュース

  • 執筆者の写真: peko
    peko
  • 2025年1月20日
  • 読了時間: 6分

更新日:2025年11月23日




2025年1月1日より、バルセロナではガス式のパティオヒーターが違法となった。スペインのバルセロナ市は、冬の間にガスヒーターを使用すると、自動車が地球を3周するのと同じ量のCO2を排出すると主張する自然保護団体からの要請を受け、2018年から段階的にヒーターを廃止してきた。


マドリードでも1年前に同様の動きがあったが、地元の裁判所は、ヒーターが地球温暖化に寄与しているという証拠はないとして、禁止を却下した。

地元企業からは、客足が遠のき、使用可能なスペースがなくなるため、苦境に立たされるとの声が上がっていた。

マドリードだけでも、ガスヒーターのあるテラス席は3,000あると考えられている。


禁止令を出そうとしているヨーロッパ諸国はスペインだけではない。フランスは2022年3月31日からガスパティオヒーターの使用を禁止しているが、いくつかの重要な例外がある。

①テラスが屋根付きで側面が閉鎖されているバー、カフェ、レストランには禁止令は適用されない

②閉め切ったテントの中やマルシェ、鉄道駅や空港のような公共交通機関の待合所でも、ヒーターは許可されている


外の席で暖かいカクテルを飲むのも楽しみのひとつだが、空気が澄んでいるにもかかわらず、居心地がよくてくつろげる。

ガスヒーターの使用が禁止されれば、この季節の楽しみも終わりを告げることになる。また、テラスでコーヒーやビール、ワインを楽しむというヨーロッパの「カフェ文化」も永久に変わってしまうかもしれない。




カリフォルニア州で実施されていた新しいパイロット・プロジェクトが終了し、犬がブドウの木に発生するツルハナカメムシとリーフロール・ウィルスを検出できることが結論づけられた。

この試験には、カリフォルニア州農薬規制局から42万8111米ドル(約6636万円)の助成金が交付された。

4頭の探知犬がブドウの木の病害検出の訓練を受けたが、犬たちはほぼ100%の確率でウイルスを検出できた。


40エーカー(16ha)のブドウ畑をハンドラー1人と犬2匹で2日間かけて検査した場合、およそ5,200米ドル(80万円)かかるという。約2万7,000本のブドウの木が対象となる。


次のステップは、さらなる訓練をどのように資金調達し、展開するかということ。

遠くカナダやハンガリーからやってきた犬たちは、ブドウの木の苗床の病気を嗅ぎ分けるのに最も効果的だそうで、ブドウの木を植える前にこの問題に取り組む必要がある。

もし資金が確保できなければ、犬は他の目的に再教育されることになる。




ダラスのワインバーのオーナーが、経営破綻の理由のひとつに、減量薬オゼンピックの使用拡大を挙げている。


オゼンピックについては、2024年7月のラボでも取り上げた。その時の記事では、セレブの間で人気であることと、ノン・アルコール市場が急激に伸びていること の内容であった。

半年たち影響が進んでいる。


オゼンピックとは

2型糖尿病の治療薬として開発された注射薬だが、糖尿病患者以外でも減量補助薬として使用されることが増えている。膵臓からのインスリン分泌を助け、血糖値を下げる作用がある。糖尿病UKによれば、オゼンピックは食べ物の消化を遅らせる作用もあるという。


飲料業界への影響

オゼンピックを服用している人は食事とアルコールの両方に対する食欲が減退すると報告していることから、オゼンピックの使用拡大が最終的に飲料業界に影響を与える可能性がある。


なぜオゼンピックのようなGLP-1製剤を服用すると飲酒量が減るのか、その答えはドーパミンの放出抑制にあるようだ。動物とヒトの両方を被験者とした研究で、GLP-1製剤はアルコールを摂取するとドーパミンの放出を抑えることがわかった。

アルコールを飲んだときにドーパミンが出なくなると、ビールをもう一口飲んだり、ワインをもう一杯買ったりする意欲がほとんどなくなってしまう。


民間保険会社から2024年1月に収集されたデータによれば、ケンタッキー州、ウエストバージニア州、アラスカ州が上位処方州だが、データには、処方箋なしで米国内で調達されるオゼンピックの量は考慮されていない。つまり、米国の州ごとに処方されるオゼンピックの実際の数は、もっと多い可能性が高い。




【お勉強資料編】


★The World Atlas of WINE 8th 世界のワイン図鑑 第8版

 ヒュージョンソン、ジャンシス・ロビンソン/著 ガイアブックス ¥13,000+税

各国、各地域の説明が写真と地図付きで載っているフルカラー図鑑。

今日の世界で最も重要なワイン関連出版物とされており、ワイン業界関係者の必携本と言われる重要な本。

ワイン業界の重鎮であり、世界的権威を持つヒュージョンソンと、ワイン評論家・ジャーナリストであり、ワイン界の女王と呼ばれるジャンシス・ロビンソンが執筆している。


★イギリス王立化学会の化学者が教えるワイン学入門

 デイヴィッド・バード/著 エクスナレッジ ¥2700+税

ワイン造り全般における化学的な解説、pekoが口を酸っぱくして語るワインの欠陥のことなど事細かにわかりやすく書かれている。pekoが一番すぐれたワイン勉強本だと思っている本。


★ソムリエ試験対策講座

 杉山明日香/著 リトルモア ¥4000+税

試験全く関係なく(pekoはソムリエ試験をお勧めしない)、ワイン資料として使える。

毎年4月にその年のが出版されるが、特に買い替える必要はなく、1冊持っていると資料として使いやすい。なぜならば、データが綺麗にまとまった本が他にないから。

毎年の生産量や輸出量などのデータのみなら、OIVのHPを見れば最新のデータが得られるが、格付けなどのワイン法、原産地呼称などが表で載っているので、忘れた時にパッと見られる資料として重宝する。




【ストーリー編】


★ワインの自由

 堀賢一/著 集英社 1998年出版で、中古しかない

古い本で、紹介されているワイン達も当時のインポーターや価格だったりするけれど、さすが日本のワイン界の重鎮であり、"一番ワインの価値を分かっているだろうな"と、pekoが思っている堀さん。

タイトルの「自由」には、忖度なしに自身が知りうる本当のことを伝えるよ という意味が込められているとpekoは思う。業界の内側から本音で綴られている本。

内容的には、産地だったり、ブドウ栽培のことだったり、ワイン造りのことなどなど。


★ワインに染まる

 戸塚真弓/著 中央公論新社 ¥1800+税

半世紀近く前からフランスに住んでいる、フランスワインと料理の愛好者であり、エッセイストの著者が語る、様々な出会いからの味わい深いワインエッセイ。

ここに登場するワイン達を飲まずにはいられない! pekoも何本も彼女の出会った素敵なエピソードワインを飲み、感動しました。


★ワイン物語 上・下

 ヒュージョンソン/著 日本放送出版協会 1990年出版で、中古しかない

ワインに関わる者は読むべし と言われたけれど、手に入れて満足し、まだ読めていない。

ワイン誕生から現代まで、文明や歴史について事細かに書かれた本であるもよう。

読みます!!

 
 
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