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国ごとの特徴を知ろう!その他の国々③

  • 執筆者の写真: peko
    peko
  • 2024年4月21日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月18日



・紀元前4000年まで遡るブドウ栽培の歴史があるにもかかわらず、現代のギリシャワインが世界に広まったのはごく最近のこと。


・紀元前1000年から300年の古代ギリシャにおいて、酒の神ディオニュソスが崇拝され、後にローマ神話で"バッカス"と呼ばれるに至る。


・300種類以上ある土着品種は聞いたこともないものばかりだが、日本でも比較的知られているのはアシルティコというソーヴィニヨン・ブランに似た白。

白:赤=6:4くらいで、白ブドウの栽培面積トップはレツィーナと呼ばれる松脂の香りを付けたワインのサヴァティアノというブドウ。(アテネのあるアッティカ県が最大の産地)


・高級ワイン産地は、ギリシャ最北に位置するマケドニア地方にあるナウサ。高品質の赤を産し、クシノマヴロが主。ミディアムだけど酸とタンニンがしっかり。しかしながら、現地で5000円以上する赤でも、野暮ったいワインである。


ウクライナとルーマニアに挟まれたモルドバのワインの歴史は紀元前3000年からと長い。1991年にソビエト連邦から独立。

ワイン造りが主要産業のワインの国。


・国と国が主導するONVVという組織が、モルドバワインの保護・促進をしている。

現在、輸出に力を入れるため、各国でPR活動を行っている。


・カベルネなどの国際品種が70%以上を占め、白:赤=65%:35%


・3+全域=4つのワイン産地があり、それぞれPGI (地理的表示保護制度)を持つモルドバワイン生産者組合によって運営されている。

(地図の上から)

★コドゥル→白ワインの産地。リースリング、ソーヴィニヨン・ブランが主。

★シュテフォン・ヴォダ→赤ワインの産地で、国内外から高い評価を得ている。

 カベルネ、メルロ、ララ・ネアグラなど

★ヴァルル・ルイ・トラヤン→赤ワインの産地で、デザートワインも有名。

★ディヴィン(全域)→ワイン・スピリッツ(ブランデーなど)に対する呼称。


・ワイン法に"家庭ワイン"区分があり、個人消費用に申請なくワイン造りが許可されている。


・ポルトとマデイラの詳細は「デザートワインはお好き? 2022.6」のラボ資料参照。

(簡単に違い)

★ポルト→北部ドゥリエレセにあるポルト・ドウロで造られる。

     主要品種: トウリガ・ナショナル(黒ブドウ)

  Alc.19~22度

★マデイラ→マデイラ島で造られる。加熱熟成が特徴。

      主要品種: いろいろ

      Alc.17~22度

 

・世界のコルクの約50%を生産するコルク産業の国

     

・250種を超える土着品種があり、それらが主。白だと、ヴィーニョ・ヴェルデ(緑のワイン)に使われるロウレイロ、アルバリーニョなど。赤だと、テンプラニーリョ、トウリガ・ナショナルなど。


・産地は、北部、中部、南部、島に分かれる。ポイントは、

★北西部ミーニョ河一帯に広がる地域でフレッシュなヴィーニョ・ヴェルデ。

★ドウロ河地域の酒精強化ワイン、ポルト。ここのスティルはテンプラニーリョ。

★南部のアレンテージョは、コルクの産地で、アンフォラによる醸造も行われている。高級ワインも造られている。

★マデイラ島のマデイラ


・信長が愛飲していたと言われる"珍蛇(ちんた)酒"は、ポルトガルの赤ワイン。

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