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世界のワイン業界ニュース

  • 執筆者の写真: peko
    peko
  • 2024年6月30日
  • 読了時間: 5分

更新日:2025年8月17日



2023年の世界のワイン生産量が、1961年以降最低を記録した。原因は、主要生産国の異常気象でブドウが不作となったこと。消費も減少したため、需要均衡は改善した。


一方、14億人の人口の50%近くが25歳以下のインドは、世界第3位のアルコール市場であり、5年ごとに1億人が飲酒適齢期を迎えると推定されている。

インドでは、男性よりも女性の方がボトルを購入する傾向が高く、約7億人の女性が、他のアルコール飲料よりもワインを受け入れているという調査結果もあり、この層は無視できない。

また、インドの高齢飲酒人口は蒸留酒を飲むことで知られるが、健康状態の悪化や生活習慣の悪化により、医師はワインを勧める傾向があるという。


2022年時点で、定期的にワインを飲むインド人は1000万人おり、市場規模は2億3800万ドル(約370億円)と推定される。インドのワイン産業は2022~27年にかけて年平均10%の成長が見込まれている。世界第5位の経済大国であり、2030年には第3位になる見込み。


【輸入ワインと自国生産ワイン事情】

2021年にアルコールの輸入関税が300%→150%になった。オーストラリアとは協定により75%→今後10年で25%まで引き下げ予定。イギリスやアメリカとも同様の協定を結ぶ方向。


一方、インド国内のワイナリーは増えており、大半は西部マハラシュトラ州ナシーク市とその周辺に集まっている。(標高565m)

最大のワイナリーはスーラ、大手グローバー・ザンパ(ミッシェル・ロランがコンサルタント)。フランス資本のインド展開(シャンドン)もあり。


【課題】

ワインに関する知識が初歩的レベルであること。

ワインが土着の飲み物でないため、消費者は購入、注文、提供、エチケットについて理解が浅く、産地や品種についても詳しく知らないことが多い。


インド初かつ唯一のマスター・オブ・ワインを取得したソナルという女性が、ワインアカデミーを設立し、インドの消費者にワインの文化やエチケットを紹介し、ソーシャルメディアでワインをわかりやすく説明するなどの活動をしている。

また、彼女はコンサルティング会社を経営し、インドに進出するワインメーカーの支援なども行なっている。



イタリアのトスカーナ州は世界有数のワイン産地であり、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、キャンティ、スーパータスカンなどの産地である。


現在トスカーナ州には2つの空港があり、規模の小さいフィレンツェ・ペレトラ空港は市街地からタクシーで15分の地にある。この空港を大改修し、年間590万人以上の旅客を見込むプロジェクトが現在進行中だ。

その一番の目玉は、5万平方メートルの新ターミナルビル上部に7.7haのブドウ畑を作るというもの。栽培と収穫は地元のワイン醸造業者が担い、畑下部に特設する専用セラーでワインの醸造と熟成を行う。


建設は2段階に分けて進められ、一段階は2026年、二段階は2035年に完成予定。



プライベートブランドワイン(PV)は、産地にあまりこだわらず、品質と価値を兼ね備えている。

小売大手のTotal Wine&Moreが、世界中から集めた何百ものプライベート・ラベルを提供しているが、この仕組みはお馴染みE.&J.ガロが作り出した。


ほとんどの顧客は(スーパーでこういった安ワインを買う層)、味さえ良ければそのワインの銘柄を誰が生産したのか、あるいは誰が手を加えたかなんて気にしないという。手頃な価格であれば尚のこと。

例えばガロが今年アルディ社と立ち上げた9種のカリフォルニア・ヘリテージ・ワインは1本4.95ドルである。複雑さや熟成感はないものの、バランスが取れている。そしてどこにもガロの名はない。

消費者情報会社NIQのデータによるとPVは2024年5月4日までの過去1年間で、ナショナルブランドの0.7%に比べ7.7%の伸びを示した。

アルディとガロは30年以上のパートナーであり、現在ガロはアルディで販売するPVワインの1/3を生産している。


アルディのビジネスモデルは、食料品の買い物をシンプルにしたいという消費者ニーズに応え、時間とお金を節約できるように設計されている。


スーパー商材の安ワインのお話ではあるけれど、圧倒的購入人口は多いので市場が変わるほどの力を持つ。ちなみにアルディのPVは、同等のナショナルブランドよりも15%安い。

ただの飲み物感覚の人にはいいだろうけど、産地や品種、造り手を重視するワインラバーには向かないでしょう。



英語圏ではエルヴァージュのことをエイジングと表記することがある。この記事は本当は違う意味なんだよ!と言っている。


ジョシュ・バーグストロム(ワインメーカー)は、エルヴァージュ(熟成)をワインを"育てる"行為と表現する。アルコール発酵から瓶詰めまでの間に行われる介入や技術的な行為を含むと。

対して、エイジング(熟成)は、単に出来上がったワインを別の風味を得るために休ませる長期熟成の期間である。



アメリカの格安航空会社アヴェラ航空は、カリフォルニア州ソノマのチャールズ・M・シュルツ・ソノマカウンティ空港からアヴェラ航空を利用する乗客への"Wine Travels Free"プログラムのトライアルを開始した。


専用のケースに12本まで無料で預けられる。キャンペーンの利用は21歳以上に限られる。


アヴェラ航空は3年前に就航したばかりの新しい会社で、このプログラムが成功すれば、新規就航地であるワシントンDCを含む他の地域の空港にも拡大される可能性がある。


このワインプログラムが、現在世界中で制限される国際便手荷物の100ml液体制限ルールの撤廃に有益となるかもしれない。

撤廃は解除されつつあるが、変更のために設置される新しいスキャン機械の重さのために苦しんでいる空港があるという。



 
 
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