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- peko

- 2024年11月18日
- 読了時間: 6分
更新日:2025年11月23日


2023年に続き、2024年もボルドーは多雨・低気温・ベト病に悩まされ、難しいヴィンテージになった。
9月のジロンド河全域は、過去30年間で最も雨が多かった。これにより、ブドウの糖度が低いため補糖がフランス政府より認可された。
ちなみに、まんま作った場合のアルコール度数は11度だという。

まずおさらいとして、マロラクティック発酵とは・・・
ジ・カルボン酸のリンゴ酸をモノ・カルボン酸の乳酸に置き換えることで、ワインのpHは上昇し、酸味の感じ方は低下する。アルコール発酵の後に行われる。
マロラクティック発酵は、赤ワインや多くの白ワイン、特にブドウの酸がもともと多い冷涼な気候の地域では一般的。マロラクティック発酵は酸を減らすだけではなく、ワインの化学的特性や感覚的特性も変化させる。
近年、気候変動で過熟するブドウの産地が多くなり、マロラクティック発酵が見直されている。ワインメーカーの造りたいスタイルにもよるが、より熟してしまったブドウの場合、ワインがぼやけてしまう。"phがいくつ以下ならマロをする"といったように一つの目安を作っているワインメーカーもいる。
また、クローンによって過熟の問題が起こらないものもあるという。
どんなワインを求めるか・・消費者の好みもコロコロ変わる。ブドウの出来も気候でコロコロ変わる。特に売上低迷に苦しんでいるワインメーカーたちは、人々が求めるものを提供しようと躍起になっており、ブドウ畑やセラーで様々な方法で白ブドウの明るくフレッシュな風味を追求している。

シャンパーニュは伝統的に王冠の下で二次発酵を行うが、現在ではコルクを使用する生産者もおり、素晴らしい結果を出している。
最近、多くのシャンパーニュ生産者が、王冠の下での二次発酵・熟成を避け、コルク栓に置き換え始めている。多くの生産者にとってコストと労力がかかるが、コルクを使用するという決断は、先行投資にもかかわらず、追求する価値のあるものである。
「コルク栓をすることで、空気中の酸素とボトル内のワインの間で微小な交換が可能になります」ワインの熟成期間中に起こる化学反応は、酸素に触れずに熟成させたボトルとは大きく異なるらしい。このような酸素との微小な相互作用が、最終的によりアロマティックで複雑なシャンパーニュを生み出し、より小さな泡を特徴とするきめ細かいムースを生み出すと見出している。
しかし、TCA問題を避けるために最高品質のコルクを使用する必要がある。コルク下熟成の生産コストは、使用するコルクにもよるが、一般的にボトル1本あたり2~3ユーロ上乗せされる。また、王冠キャップでコルク栓にしたボトルは機械化できますが、コルク栓で熟成させたボトルは手作業で1本1本抜栓しなければならない。手作業で排出する場合、機械で排出する場合の4倍の時間がかかるという。
どの程度の違いがあるのかは、現時点でpekoは分かりませんが、これを推奨するワインメーカーたちは、アロマの複雑さ、繊細さ、きめの細かさが違うと言っています。

フランス、イタリア、スイスの警察は、フランスのグラン・クリュの偽ヴィンテージ・ワインを最高1本1万5000ユーロ(243万円)で販売する計画に関連して6人を逮捕した。
ワインはイタリアで偽造された。ユーロポールの発表によると、捜査の一環として、「さまざまなグラン・クリュ・ドメーヌの偽造ワインボトル、ワインステッカー、ワックス製品、ワインの詰め替え用材料、ボトルの詰め替え用技術機械、高級品、140万ユーロ相当の電子機器、10万ユーロ以上の現金および書類」が押収された。
フランス検察当局によると、このグループはイタリアでフランスのPDOワインを偽造し、200万ユーロを得ていたという。
ワインを鑑識した結果、犯人とされる人物が高品質のフランスワインを偽造するために使用していた技術が明らかになった。欧州刑事警察機構(Europol)は、どのような手法で偽物が作られたかは明らかにしていない。

5000年の歴史と伝統
東ヨーロッパに位置するモルドバはウクライナとルーマニアの間に挟まれ、大きさは九州ほどの小さな国。しかし、ワイン作りの歴史は5000年に及ぶ。この地域では紀元前3000年頃からブドウが栽培され、中世では「パハルニック」という現代のソムリエのような職種が設けられ、ブドウ畑の管理、収穫、製造と一連の工程を管理していた。ロシア帝国支配時にはモルドバの土壌の良さに注目した政府が、フランスから技術者を招いた歴史もあり、かつてはソビエト連邦の主要なワイン供給地として、その後も高品質なワイン生産地として地位を確立した一方、長年ロシアがモルドバワインのほとんどを輸入し、囲い込み状態が続いていた。
モルドバが西欧諸国に接近したことへの政治的経済的な制裁であると言われている2006年と2013年のロシアによる輸入禁止措置で、モルドバはロシアへの依存を脱し、新たな市場への進出を図るため、ヨーロッパへの輸出を本格的に開始した。
2023年には、モルドバワインの輸出先が80カ国以上に拡大し、EUが主要な輸出先となり、次に狙うはアジアそして日本ということで、今年3月には都内で社団法人Wine of Moldova Japanが設立された。
モルドバは、フランスのブルゴーニュ地方と同じ緯度に位置し、ワインがGDPの3.2%そして輸出額の8%を占める国の重要産業である。また、化学肥料や農薬を最低限しか使用せず、自然のままに栽培されたブドウでワインを作ることが一般的である。

(左上写真)・・ミレスチ・ミーチ
1969年設立された世界最大の国営高級ワインの地下坑道。坑道内の石灰岩は、年間を通して湿度(85~95%)と温度(12~14℃)を一定に保っている。セラーは200キロメートル(120マイル)にも及ぶが、現在使用されているのは55キロメートル(34マイル)のみ。約200万本のワインが保管されている。
(左下写真)・・クリコヴァのワインセラー
120キロ(75マイル)の迷路のような道路を誇る。15世紀、キシナウ建設のために石灰岩が掘り出されたときから、クリコヴァの地下にはトンネルが存在していた。1950年代には地下のワイン・ショップに改装された。
道路の半分はワインの貯蔵に使われている。道路は貯蔵しているワインによって名前が付けられている。この「ワイン・シティ」は、倉庫、試飲室、その他の施設が地下にある。地下100メートル(330フィート)まで下がり、125万本の希少なワインが保管されている。最も古いワインは1902年のものだ。温度は一年中約12℃に保たれている。
(右写真)・・ルピワイナリーのワイン。
Wine of Moldova Japan設立のパーティにも生産者が来日し、振る舞われた。
動物の足跡は、オオカミ。pekoが気になっているワインである。
モルドバワインは、一般的にはかなり低価格。なのに国際品種・土着品種問わず万人受けする飲みやすさがある。もちろん高級ワインもあり、5000円超えるとグッと違ってくる。
第二のチリワインに如何ですか~?
