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1700年前のワインボトル、開けるべきか開けざるべきか

  • 執筆者の写真: peko
    peko
  • 2022年8月23日
  • 読了時間: 2分



ワイン生産の最古の証拠は紀元前4100年頃のアルメニアで発見されたとはいえ、西洋のワイン生産と飲酒の伝統は、朝食時にワインを飲んでいたギリシャの領域で始まった可能性が最も高いと言ってもいい。古代ギリシャでは、ワインを飲まない人は野蛮人とみなされ、ギリシャ人はディオニュソスをワインの神として崇めていた。


ローマ人は広大な帝国にワインの生産と消費を広めた。15世紀以降ヨーロッパの拡大とともにワインは他のどんな液体よりも常に社会的意義、汚名、メッセージに使われ、信じられないほどの価値を持つ。


1867年、ドイツのシュパイヤー近郊にあるローマ帝国の貴族夫婦の墓から、1.5ℓの古代ワインボトルが発見された。


墓の中にあった16本の内の1本だけにワインが残っていた。蝋の封印と多量のオリーブオイルのおかげで保存されていた。


このボトルは、考古学的な遺跡から出土した最古のワインとして知られており、西暦325~350年の間に製造されたものと推定されている。


第一次世界大戦中に科学者によって分析されたものの、ボトルは一度も開けられたことはない。科学者たちは、このワインが地元のハーブ、オリーブオイルをブレンドして造られたものだと考えている。しかし、今では樹脂のような塊と濁った液体でとても見栄えのしないヘドロのように見え、エタノールの含有量もすべて失われている。とはいえ、研究者たちはおそらく飲んでも大丈夫だろうと言う。ワイン専門家のモニカ・クリストマン氏は、"微生物学的にはおそらく腐ってはいないが、味覚に喜びをもたらすことはないだろう"と述べている。


ここ数年、研究者たちはボトルを開けるべきかどうか議論しており、多くの微生物学者がボトルの開封は危険であると主張している。


このワインボトルは、1世紀以上に渡ってファルツ歴史博物館に展示されている。


シュパイヤーボトル


Ancient Origins(ドイツ)の記事より要約


pekoの感想としては、300年代という想像もできない遥か昔にワインを入れるガラス瓶があったことの方が驚きだった。中身は…研究者に任せる!

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